ありがとうございました!~当日レポート
多くのみなさまにご来場いただき、大盛況の中、無事イベントを終えることができました。
毎年行われてきた文化イベントですが、今年特に新しかったことといえば、会場がゆきんこ森田保育園で行われたことでした。森田保育園の園庭はとても広く、子どもたちは、門から園までのアプローチを通るだけでもあっちこっち興味津々の様子で楽しげでした。木がふんだんな高い天井に明るい天窓のホールに舞台が組み上げられると、さながら本当の劇場にきたかのようでした。
そこで繰り広げられた劇団クラルテさんの舞台は圧巻でした。
最初は「絵姿にょうぼう」という日本の民話を元にした演目で、お嫁さんを守るためにがんばるごんべえの奮闘がユーモアたっぷりに演じられた作品でした。はじめに繰り広げられた畑を耕す楽しいリズムに、子どもたちがどっと沸きあがり、一気に惹きこまれるのがよくわかりました。人形たちの珍妙なやりとりや、掛け声に笑い声の絶えない楽しいお話でした。
2本目は「トウモロコシはだれのもの」という南米コスタリカの昔話でした。働き者のうさぎが汗水流して育てた大事なトウモロコシ。それを横取りしようとする動物たちが次々と現れます。トウモロコシを守るために必死に知恵や気転を絞ってがんばるうさぎが描かれた作品でした。笑ったり、驚いたり、はっと息をのんだり、やめてー!こわいー!など叫んだり、子どもたちも大人たちさえも気持ちを揺さぶられ、いろいろ考えることが多いお話たちだったのではないでしょうか。
終演後、劇団クラルテさんとの交流会が開かれ、クラルテさんの思いをお聞きする機会に恵まれました。始まったとたん、会場の雰囲気が一気に変わって人形劇を楽しむ集中力を感じられたそうで、演じることが幸せな時間だったとお話いただきました。また、今回の2本立ては日本とコスタリカという違う国の昔話なのに、どちらも大切なものを守るためにがんばるお話で、その奮闘する姿を子どもたちに観てほしかったそうです。特に「トウモロコシはだれのもの」は生きることへの強い思いが込められて受け継がれる作品で、生きるために厳しい現実に打ち勝っていく姿も取り入れられているとのことでした。演者もどんな反応が返ってくるだろうとドキドキする作品なのだそうです。人形劇について真摯に熱く語ってくださったクラルテのおふたりのメッセージ、きっと人形劇を通してみなさんに通じているのだろうと思います。
おかげをもちまして、実行委員の父母職員手作りのグッズも完売することができました。かわいいイラストを描いてもらったり、ループタオルやトートバッグを作ったり、クッキーを手作りしたり、知恵を出し合ったり。手前味噌ですが、みんなができることをできるだけがんばってイベントを盛り上げようとがんばってきた甲斐があったなと思います。
最後に、多くのみなさまにいろいろな形でご協力いただいたり、喜んでいただきましたこと感謝しております。この場をお借りしてお礼申し上げます。
また来年、文化イベントを応援いただけると幸いです。
本当にありがとうございました。
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